Case of HIMURO





DISC―1

No
Title
Words
Music
Judgement
ANGEL
氷室京介
氷室京介
★★★★★
LOVE&GAME
氷室京介
氷室京介
★★
ROXY
氷室京介
氷室京介
吉田健
★★
DEAR ALGERNON
氷室京介
氷室京介
★★★★
ALISON
氷室京介
松井五郎
氷室京介
★★★
SUMMER GAME
氷室京介
氷室京介
★★★
COOL
松井五郎
氷室京介
★★
CALLING
氷室京介
松井五郎
氷室京介
★★★★★
JEALOUSY
氷室京介
松井五郎
氷室京介
★★★★
10
CRIME OF LOVE
松井五郎
氷室京介
★★★
11
WILD AT NIGHT
松井五郎
氷室京介
友森昭一
★★★
12
LOVER’S DAY
氷室京介
氷室京介
★★★★★
13
MOON
松井五郎
氷室京介
★★★★
14
URBAN DANCE
氷室京介
氷室京介
★★★
15
MEMORIES OF BLUE
松井五郎
氷室京介
★★★★
16
RAINY BLUE
松井五郎
氷室京介
★★★★★
17
KISS ME
松井五郎
氷室京介
★★★



DISC―2

No
Title
Words
Music
Judgement
VIRGIN BEAT
松井五郎
氷室京介
★★★
SHAKE THE FAKE
松井五郎
氷室京介
★★★★
PLEASURE SKIN
松井五郎
氷室京介
佐橋佳幸
★★
STAY
松井五郎
氷室京介
★★
SQUALL
氷室京介
松井五郎
氷室京介
★★★
WALTZ
氷室京介
氷室京介
★★★★★
魂を抱いてくれ
松本隆
氷室京介
★★★★★
NATIVE STRANGER
松井五郎
氷室京介
★★★★★
NO MORE FICTION
氷室京介
氷室京介
Steve Stevens
★★★
10
HEAT
松井五郎
氷室京介
★★★★
11
SILENT BLUE
森雪之丞
氷室京介
★★★★
12
DIAMONDO DUST
森雪之丞
氷室京介
★★★★
13
JULIET
氷室京介
氷室京介
★★★★
14
TO THE HIGHWAY
氷室京介
松井五郎
氷室京介
★★
15
ANGEL2003
氷室京介
氷室京介
★★★★★
16
CLOUDY HEART 〔BONUS TRACK〕
氷室京介
氷室京介
★★★







批評


ふう・・・またベスト盤です。今回は東芝EMIへ移籍するにあたってとりあえず出したって感じでしょうか。一応リマスタリングをしているみたいで、マニアックな人でしかその違いはわからないでしょうけど、今までのベスト盤よりはグレードはアップしてる・・・かなあ。大半はシングルなので今までにでたベストとかなり同じなので批評は省略・・・と言いたいですが、時折ファン好みの曲があります。まさか「CALLING」が入ってるとは思いませんでした。これは氷室ファンの間ではかなり人気があります。とはいえ、今までのベスト盤と比べても大差はありませんが。


今回のベスト盤で特筆すべきはやはり「BOφWY時代の曲」と「ANGELの新ヴァージョン」があることでしょう。「わがままジュリエット」「ハイウェイに乗る前に」「CLOUDY HEART 」が今の氷室さんによるアレンジへ変わってます。これらは皆さんも知っているのではないでしょうか。


「わがままジュリエット」・・・「JULIET」ではアコースティック演奏で、暴威時代のようなバンド型とはかなり違います。またかつてのシャープな歌い方から今の氷室さんの歌い方へと変わっています。さすがに20年近くも前ですので、曲調が変わってますね。暴威時代と今の氷室さんの歌い方は聴いてみれば一目瞭然なのですが、私なりに言わせて貰うと、暴威時代の歌い方はシャープでキーが高めのような気がします。一方で現在ソロでは声に重みを持たせて音を響かせるようにして歌っているような感じです。「違う」と言われればそれまでですが、個人的にはそう感じてます。


「ハイウェイ・・・」は、はっきり言って昔と同じです。音を今風にボリュームを上げて、今の氷室さんの歌い方でやっているだけで特に変化はありません。演奏の仕方も大概同じですしね。私はこの曲は好きなのですが、今の氷室さんで歌うと好きではありません。曲と人があっていないような感覚を覚えるのです。


この二曲を聴いて思ったのですが、やはり昔と今の氷室さんは全然違いますね。勿論根底には暴威時代のものがありますが、ソロ以降における氷室さんの音楽性や方法論が暴威から完全に抜け出していることがわかります。「JULIET」ではソロの氷室さんの音楽性・方法論でやってるので、かつての曲とは違う趣があり、うまく曲とあっています。しかし、「ハイウェイ」ではかつての暴威サウンドを意識している感があり、ソロの氷室京介を出していないので曲とマッチしていません。多少ソロの氷室京介を出していればここまであわないことはなかったと思うのですが・・・。ライブでやれば懐かしさもありそれなりに盛り上がるかもしれません。


「CLOUDY HEART 」はバンドサウンドでやっていたのが結構好きだったのですが、今回はピアノ・オーケストラで演奏され氷室さんらしい曲調に仕上がり、歌詞も追加されてかなりいい出来です。これも「JULIET」同様、違う趣があって良いです。


さて名前がイマイチの「ANGEL2003」ですが、これはライブ版のANGELです。「ONE NIGHT STANDS」というツアーからこの曲をアレンジしたのを、今回きちんととりなおしたものです。歌・サウンドがかなりグレイドアップしてるのでグーです。どうでもいいですが、「RE−MIX」とかでもいいと思うのに何故「2003」と年度がでるのでしょうか?個人的にはhitomi安室奈美恵の「LOVE 2000」とかそういったものを想像してしまい悪いイメージがあって・・・あう。



閑話休題



氷室さんのアルバムを買ってる人ならわかると思うのですが、彼の出すアルバムは少々凝ってまして、なんていうか・・・ぶっちゃけCDが出しにくいのですよ。普通のアルバムはCDケースがあって、左右に向かってパカっと開けて、CDが挟まってる丸い奴を押して取り出しますよね。氷室さんのはそうじゃなくて、パズルを組み立てるように一つ一つ丁寧にして取り出すのが多いのです。最近特にそれが顕著です。


例えば今回のベストアルバム、そういうCDケースありません。剥き出しのままでCDが収められてます。輪ゴムのようなビニールテープみたいなものでくくられているだけです。そして紙のケースで収められるだけです。CDを固定するプラスティックもこれまた変わっております。なんていったって、CDの取り外し方の説明書きがついているのですから。私初めてですよ、CDの外し方の手引きを見るなんて。

説明書て・・・

おわかりでしょうか。ご丁寧にも図で説明してくれてます。ちなみにこの説明書を見るまでシンドはCDを外すことが出来ず、プラスティックを割ろうとさえ思っていました。CD聴くのをこんなに苦労したのはこれが初めてです。氷室さん、お願いだからこんな手間暇かかる初回限定版はもういいです。